グループ・ピアノレッスン
子どもたちの健やかで幸せな未来を育む、楽しさと音楽への愛にあふれた革新的な新しい音楽教育
従来のカナダの一般的な幼児向けの音楽体験クラスと本格的なピアノレッスンの橋渡しをする
少人数制ピアノグループ・レッスン
プレピアノ・ファン・サークル(Pre Piano Fun Circle)、ピアノファン・ファン・バディクラブ( Piano Fun Fan Buddy Club)は、3歳から5歳までのほぼ同年齢のお子様4名までの少人数制のユニークで新しい形のピアノレッスンです。
メソッドについて - ぴあのふぁん
当教室で使用するメインテキスト「ぴあのふぁん」は、アレキサンダー・テクニークからインスパイアされた幼児の脳の発達と人体の解剖学に沿った日本で開発された画期的なピアノメソッドです。このメソッドの提唱者でありこのメソッドの著者、伊東佳美氏は、アレクサンダー・テクニークのライセンスを持つピアニストであり、ピアノ教育学者でもあります。ボディ・マッピング(body mapping-解剖学)や脳神経科学など、彼女の広範な研究により、体の構造に沿った無理のないピアノテクニックを初めから教える事で 小さな子どもの健全な音楽的成長を育む、新しいピアノ指導法が生まれました。
この教材を使った当教室のグループ及び個人レッスンは「音楽を家族や友達と分け合う事の楽しさを生徒さん一人一人が体験して、生涯ピアノを楽しむことができる様に」という著者の願いとぴったり重なっています。
クラスの詳細
Me, my baby, and my pianoは0歳から2歳までのまでのお子さんがパパやママと一緒に初めて音楽に触れるためのクラスです。2歳から3歳半までのDance, dance, dance with the piano!は2歳から3歳半くらいまでのお子さんがさらに音楽に親しみリズムやぴあののおとに慣れ親しんで音楽を楽しむためのクラスです。
Pre Piano Fun Circle(ぷれぴあの・ふぁん・サークル)は、3歳半以上の初めて音楽に触れるお子様を対象としています。リトミックとソルフェージュを中心に、この年代に適した運動能力、視覚、聴覚の発達を促す事が第一歩となっています。もちろんピアノにも触れます。将来の読譜に繋がるピアノを弾くためにとても大事な初歩的な音楽の要素 - 音程・リズム・音の長さ・ピアノの鍵盤の位置等を、リトミックを取り入れ遊びながらゆっくり楽しく学んでいきます。
ピアノを弾く時に必要になってくる繊細な巧緻運動の発達を促す為に、この年代に飛ばさずきちんと発達させておくことが大事な体幹を養う為の粗大運動を中心に、身体と手を使った活動を多く行い、神経回路と細かい運動能力を連動し向上させ、後のピアノ・レッスンに備えます。教材の第1巻では音符の読み方は導入しません。
Piano Fun Fan Club(ぴあの・ふぁん・ファン・バディクラブ) は, すでに他のクラスを受けられた音楽体験のあるお子様を対象したクラスです。5歳から初めて始められるお子様は、同じ年齢あるいは近い年齢のお子様と同じクラスでぷれぴあのふぁん第1巻から始めます。この教材は最初からピアノを弾くテクニックを体感して体得することを目的としていますので、初めてのお子様は年齢に関係なく第二巻から始めることはしませんので、ご留意ください。
このクラスでは、ぷれ・ぴあのふぁん・サークルとよく似た点に重点を置きながら、音程と鍵盤の位置を更に明確にし、読譜への準備をしていきます。より細かな巧緻運動が可能になってくる年代ですので、紙の上に鉛筆で書いたりする活動がレッスン中に開始されます。体幹が育ってくると、肩・腕・手首のコントロールが上達してくるので、ピアノの演奏に必要な身体の各部分の位置や動きを感知する為の感覚(固有需要感覚)と鍵盤をどれくらいの速さや強さで触ったかを皮膚を通して受け取る感覚(触覚)を発達させる為の運動を多く取り入れてレッスンをします。
ぷれぴあのふぁん第2巻が終了した時点で生徒さんはぴあのふぁん第1巻へ進むことになりますが、個人レッスンに移行したい生徒さんは、読譜を中心に学ぶ次の段階への十分な準備ができています。もちろん、グループレッスンにとどまることもできます。
全てのクラスは親子で一緒に音楽を楽しみながら学ぶことに重点を置いていますので、
保護者の方の参加が必須となっていますことをご了承くださいませ。
クラス概要
ぴあのふぁんを使った当教室のカリキュラムは、⼈間の脳の⾃然な発達に沿っていま す。⼦どもは⼀⼈ひとり違うものですが、脳の成⻑過程には⼀定の順序があります。私 たちは、次の段階に進む前に、⼗分な時間をかけ、何かを⽋かすことなく、
何かを置き 去りにすることなく、これらの過程を全てきちんと発達させておく事が後の成⻑過程にとても重要になります。
この過程を丁寧にゆっくりと⼀つずつ積み重ねていく事で、すべての⼦どもたちがそれ ぞれの過程を成熟させるのに⼗分な時間を持つことができ、混乱せずに前進することが できます。
まず最初に⼦どもの体幹を養う為の全身を使う粗⼤運動を多く取り込みます。この段階 で脳と⽬のコーディネーションがゆっくりと発達していきます。これは後に⽬から⼊っ た情報を司る脳の視野部分とそれを論理的に考えて⾔語化する⾔語野との連結を促す⼤ 切な段階で、⾒たものをランダムに記憶させるのではなく体を使った活動で発達させて いきます。更に体幹を養う為の粗⼤運動を通して、すべての⽣徒がリズム、⾳程を学 び、ピアノを弾く上でとても⼤切な脱⼒を⾃然に身につけ、身体の構造の沿った無理の ないテクニックを学ぶ⼟台を築いていきます。
読譜に⼊る前に身体の使い⽅(テクニックの基礎)を学ぶのは、ピアノ演奏は全身運動と 同じで、⾃分の体を無理なくいかに効率よく動かすかが鍵となるので、⾃然な身体の使 い⽅を幼いうちに体感で体得する⽅が身につきやすい為です。
ぷれぴあのふぁん全2巻が終わる頃にはこれらの基礎(テクニック、⾳程、リズム)の準 備が整ってくるので、
そうした後に後続のぴあのふぁんシリーズに移⾏する事で、譜読 みの練習を始めます。
ここでは今後のピアノ演奏につながる演奏の基礎テクニックも同 時に学んでいきます。
お家での練習におけるユニークなアプローチ
このグループレッスンの最⼤の特徴は、⽣徒が⾃分で選択し、決定する事が100%認め られていることです。 つまり、もしお⼦さんが家で練習しないことを選択しても、レッスンが練習の場でもあ るので、全く問題ありません。お⼦さんの上達は緩やかになりますが、この年代に余計 な重圧をかけることなく、⾳楽は楽しい、ピアノを弾くことは楽しいという⼼を育てな がら⼦供の成⻑をサポートすることは、後々のためにもとても重要です。
もしお⼦さんにお家でも練習して欲しいなと思っておられる場合は、練習する様にいう のではなくピアノを⼀緒に弾くことへお⼦さんを誘ってあげてください。
どの様な⽅法でするのか、以下に少し説明を載せておきましょう。
レッスンは⼦どもにとって「インプット」- ご家庭でのロールプレイ
レッスンは⼦どもにとって「インプット(⼊⼒)」です。学んだことを保持し定着させる には、アウトプット(出⼒)のプロセスが必要です。
このin-and outのサイクルを作るために、私たちはお⽗さんやお⺟さんに、ご⾃分のお ⼦さんの⽣徒になっていただくようお願いしています。 お⼦さんはレッスンで学んだことを家でパパやママに教えます。パパやママはそこにい て、⼦どもが教えてくれることをただ聞いているだけでいいのです。練習でお⼦さんの やり⽅を正したり、指導したりする必要はありません。また、お⼦さんが何かを忘れた り、覚え違いをしていたりして、きちんと教えることができなくても⼼配しないでくだ さい。それでいいのです。レッスンでは同じ事を何度も何度も⾒直し、繰り返します。 その間に知らず知らずのうちに学び、覚えていくでしょう。
そして⼀度覚えたことを教えられる(アウトプットできる)ようになれば、学習のサイ クルはほぼ完了です。
全ての⼦ども達にとって、お家での練習で最も難しいのは "孤独 "であることを覚えて いてあげて下さい。家族みんなが集っている時に、⼀⼈だけ離れたところでピアノを弾 くのは⼦供にとってとても難しいことなのです。
⼦供はいつもみんなと⼀緒にいたいと 思うものなのです。
どのお⼦さんもお家でのサポートが必要なので、もしお⼦さんが家で楽しく練習できる 様になって欲しいと願う場合は、練習中は⼀緒にいてあげてください。これは年齢に関 係なく、おそらく10歳くらいまで、あるいはそれ以降でも同じです。同じ空間でそば にいるだけで⼗分なのです。⼀緒に練習をする必要はありません。近くに座って本を読 んだり、仕事をしてあげたりして下さいね。